それでは今回のテーマの最後に
勉強が苦手な生徒でも取ってはいけない成績は?
なんでしょうか。
前回までの流れから分かるとは思いますが、成績の最低は1ではないよ
というお話です。
どの学校でも必ずそうだ、と言い切れるわけではありませんが、基本的には
成績の1-授業に参加ができていない生徒
成績の2-授業の参加が認められない生徒
成績3以上-きちんと授業に参加している生徒
というように分けられます。
前回の成績分布表(4/21参照)を見てもわかるとおり、保健体育で2をつけられた生徒がいないことからもわかるでしょう。
この保健体育と他の2がつけられた生徒がいる教科との違いはなんでしょうか。
もちろんおわかりだと思いますが、それが『提出物』です。
成績で2がついている生徒に確認すると、ほぼ提出物に不備があります。
中には出している、と言い張る生徒もいますが、よくよく確認していくと『不備』に該当する場合がほとんどです。
提出物の不備の例
・提出物を出していない(論外です)
・提出物と認識していない例として、ノート提出があります。ただ出しているだけ
・出してはいるが、遅れて出している(受け取ってもらえたかは無関係です。締め切り後の抽選が無効と同様です)
・出してはいるが、写しているだけ(再提出を求める先生は逆に親切です)
特に遅れて提出して、出したつもりの生徒が2を取っている生徒の中には多いです。
入学最初の保護者会で、『提出物さえきちんと出せば2以下はつけない』と公言する学校もあるくらいです。
提出物=授業参加であり、参加さえしていれば、やるべきことはこなしている=3がもらえる、という流れです。
県の平均は3年間で95である
↓
3ではその平均にも到底届かない(3年間オール3で81)
↓
2を取ると、4を取っても平均3であり、その平均には届かない
↓
一度2をとってしまうと、5を取らねばならないことになる
↓
ほぼ無理である(勉強が苦手の生徒という仮定なので)
少し無茶なロジックではあるのですが、これくらいの意識が必要です。
勉強ができる、できないとは関係なく、ここは家庭学習の範疇であり、生活習慣です。
逆に言えば、塾に通う前に、そこは保護者が管理してでも、できるようにしなければならないところではないでしょうか。
もし、お子さんに2がついていたら、まずは基本的なことができているか確認して、万がいちできていないようであれば、できるようになるまで協力してあげて下さい。