そもそも、塾に通うようになるきっかけは
①成績が(理想と比べて)思わしくなく、そろそろ塾(を変えること)を考える
②受験が見えてきたので、ぼちぼち塾通いを考える
圧倒的に①のパターンの方が多いです。
でも、それがゆえに成績は上げやすいのです。
だいたい、②のパターンの場合は
学校の定期テストでも、そこそこ点数は取れているし、成績も無難に取れている。
ゆえに、塾通いの必要を感じていないので、入試の直前に来ることになります。
このパターンの生徒で、きちんと理解できていて、問題演習も足りている生徒はまったく問題ないですし
そういう生徒は3年の夏期講習くらいでも、じゅうぶん間に合います。
が、正直、そういう生徒は稀です。
特に、学校のワークをきちんとこなして、できないところをしっかり覚えて、点数につなげるタイプの生徒は
成績は良いのですが、いわゆる応用力、模試(実際の入試)で点数が取れないという場合の方が多いです。
オール5に近い生徒が、初めて模試を受けて、偏差値が50すらいかずに愕然
ということは、いわゆる学習塾あるあるです(笑)
これらの生徒は、力がないわけではないので、その生徒の状況に応じた練習量がともなえば、この偏差値は大きく変化します。10以上上げるのは当たり前、といった感じです。
ただ、早ければ早いほど有り難いのは、教える側の本音だったりします。
なので、今回の主旨は①のパターンの生徒
ということになるのですが
このパターンの生徒は、ほぼ間違いなく成績を取ろうとは思っていません。
もちろん、定期テストでは点数を取ろうと努力していると思いますし、成績が上がらなくていいと思っている人はいないでしょう。
が、普段から成績を上げよう、とか、成績を上げようと努力しているように見られよう、とか考えて行動しているでしょうか。
言い方を変えれば、点数は変わらなくても、成績が上がることがあると理解しているでしょうか。
逆に言えば、いまの成績が点数以外の部分でマイナスになっている可能性があると認識できているでしょうか。
だからこそ、この意識の部分を変えさせ
成績を上げようという意識をもって、行動すれば、確実に成績は上がる
ですし、これは定期テストで点数を上げるよりも簡単な場合が殆どです(ただし、ある程度の時間は必要です。学期を通しての先生の評価ですから、直前では間に合いません)。
では、この意識はどうしたら変えられるのでしょうか。
『学伸奏の杜』では、生徒に必ずこの成績の話をします。
そのとき下の質問を投げかけます(ぜひ、明日までに考えてみて下さい)。
『成績の真ん中はいくつですか?』