では、根本的な話題。
成績を取ろうという意識
が出ると、なぜ成績が上がるのか。
という話になるのですが
成績が本当に取りたいという気持ちがあるならば
それだけの行動ができるはずです。
それが、結果に結びつけば問題はないのですが
往々にしてそうならないことが多いです。
意識をもって行動したが、結果が出せず、成績に結びつかない普通のパターンです。
ところが、成績に関してはそれでも上げることは可能なのです。
そこで重要なのが
成績を取りたい、上げたい、という意識を持って行動し
その行動をアピールすること
です。
もちろん、結果だけで成績をつける先生もいるでしょう。
が、例えば授業はまったく聞かないくせに、テストは満点
そんな生徒に結果だけで5をあげられるでしょうか。
そのために、関心、意欲、態度等の項目があり、その総合で成績はつくのです。
ちなみに、自分の友人にこういうタイプが過去にいて、彼はそれで、取れるはずの5をいくつか落としていました。
ということはその逆もある
ということです。
これは自分の高校の時の話になるのですが、どうしても世界史が苦手で、まったく授業についていけず
とうとう3を(10段階です!)取ってしまったことがありました。
この3というのは、その高校のいわゆる赤点というやつで、そのままでは進級できない
という状態まで追い込まれました。
さすがに、これには尻に火が着き
いままでとは別人のように、授業をしっかり聞き、メモをとり
1カ月ほどでしょうか。次のテストまで頑張った記憶があります。
が
ほぼゼロからの状態だったので、結果は平均点に惜しくも届かず。。。
だったと記憶しています。
ところが
フタを開けてみると、成績は5段階も上がっていました。
実際に、『頑張っていたな』と声をかけられましたし、これからの期待の意味もあったと思います(残念ながら、この後は下がってしまいました。。。油断してしまったダメダメパターンですね(苦笑))。
先生は生徒の頑張りに期待していますし、見ています。
頑張る生徒はかわいいものです。
特に、評価基準のあいまいな技能系4科はそれが重要だと思います。
音痴だから
絵は下手だから
運動音痴だから
という生徒はそれを理由に、実際に頑張っていないものです。
単純にそれを理由に成績がもらえていないわけではありません。
自分は自他ともに認める音痴ですが(笑)
中学校1年のとき、クラス全員の合唱で『エーデルワイス』を歌う場面がありました。
これがちょうどたまたまなのですが、テレビで映画(サウンドオブミュージック?)の中でこれが歌われているのを観ていて
その歌い方を真似て歌っていました。
知っている歌であるがゆえに、調子に乗っていつもより声が出ていたのかもしれません。
すると
先生が突然、合唱を止め
『そこで、いい声がするー』と言うではありませんか!!
突然のことに、ただただ『???』
全員が歌っている中で、分かるものなのですねぇ
音痴だから歌わなくていい、ということはありません。
逆に上手でも、面倒だからと口パクをしていたら、きっとこういう先生には分かるのでしょう。
こういう姿を先生に見てもらわなければなりません。それに気づいてもらわなければなりません。
もちろん、先の世界史の例であれば、前とのギャップが大きいがゆえに気づいてもらえたのはあるでしょう。
だからこそ、今まで意識していなかった生徒は、意識して行動すると簡単に上がるのです。
では、いままでも頑張っていた生徒はどうなのでしょうか。
これ以上、変えられないのでしょうか。
それが、『行動する』だけではなく
行動をアピールする
ということです。
頑張っていることを先生に気づいてもらえていますか?
『学伸奏の杜』では、このための方法をいくつか生徒に教えています。
なかには本当に簡単なこともあります。
英語で2段階上げたあの生徒は、この話をした翌日にさっそく実行していました。
しかも、その後、職員室の話題になったそうです(問題行動をした訳ではありませんよ(笑))。
あの成績には、点数以上に、本人の本気が伝わったのだと信じています。