H29千葉後期試験(英語)

2017/03/06 投稿

英語も振り返っておきたいと思う。

 

前期に引き続き、リスニングで単語を問われたのが特徴。

前期ほどではないにしても、リスニングがだいたい1/3を占めることとなった。

【1】リスニング

1 絵が男の子が主人公なので分かりやすかったであろう。惑わす選択肢もなかった。

2 多少正答率が落ちる可能性がある。「above the clouds」という部分だけで判断する可能性があるからだ。

「We have already walked for five hours.」と「Let's eat lunch we brought.」である全体から判断できれば間違えてはいけない問題ではあるが。

3 これも正解率が落ちる可能性がある。というのも、最後が「Here you are.」であり、これが教科書でのパスポート確認の場面を想像させるからだ。場面に意識して2度目が聞ければ気づけるだろうが、場合によっては一番正答率が落ちる可能性も。

4 生徒たちはどうしても答えを探そうとしてしまうので、こういった全体に対する質問は弱い。「They(the leaves of the trees) are beautiful.」 とは言っているものの、「beautiful trees」という言い方はしていないので、聞こえた単語「many kinds of beautiful flowers」に一番近い「many different flowers」か、そもそもまったく触れていない内容を選んでしまう。

5 ちょっと拍子抜けなオチではあったが、それだけに答えは選びやすかったのではないか。

6 「February」というヒントもあり、綴りの間違えやすい単語でもなかったので、これは正解できなくてはいけない。

7 会話形式なので、内容を重視すれば間違いようもないのだが、いかにも間違いが増えそうないい問題。音からだけだと「won」が出てこない受験生は多かったのではないか。苦し紛れの「want」を書く生徒が多そう。

リスニング全体としては、前期より正答率は落ちるか。一問あたりの点数は逆に高くなっているので、ここをいかに落とさないかが大切である。

 

【2】語順整序

(1)並び替えではお決まりの間接疑問文

動詞+疑問詞+(助動詞)+動詞

が身についていれば落としようがない。

(2)接続詞+第五文型パターン

英文自体が見慣れた文だったので、考えずにできた生徒も多かっただろう。

(3)前置詞+動名詞パターン

この「after」を前置詞として使うのが生徒たちにとって難しい。かなり間違えを誘発するだろう良問。

「look after~世話をする」を想定させる配置も絶妙。

正答率はかなり落ちそう。

平均点超えのためには前2問をしっかり正解することが重要。

 

【3】英作

肯定にせよ、否定にせよ、15文字で書ききって、部分点をしっかり取ることが大切。

内容の正確性よりも、文章としての正確性を心がけることが大切。

 

【4】中文

(1)①「on the same day(同日中に)」の意味が取れなかった生徒は多いのではないか。

「same」はなぜか生徒が覚えにくい単語である。

どうしても受験生心理としては本文から探したくなるので「bring」とか「come」とかを書きたくなる。

なかなか「receive」は書けないと思うが、「get」でも点数になるのであれば、得点率はそこそこ上がる。

②「even」や「just」など意味のとりにくかった単語があり、文の意味を取れなかった受験生もいたとは思う(むしろ無視すると意味を取りやすい)が、消去法的にいけば、エしか残らないので、正答率は一番高いかもしれない。

(2)①単語の意味が取れれば「,too.」があるので、イを選ぶのは容易だが、上記の通り、「same」がそもそも選べない。これだけで正答率は下がる。

②これは難しい。「orijinally(元々は)」の意味が取れず、何を言わんとしているかが取れなかった生徒が多かったことと思う。「photograph」→「photo」が、「省略している」→「短くしている」の連想で「shorter」を選びそうな問題。

全体としてこの大問は得点しにくかったと思われる。

 

【5】長文

(1)「also(~もまた)」が比較的意味を取りにくいか。「left home(家を出る)」を探せばよいだけなので、ここは落としたくない。

(2)「誰が食べたか」の内容は比較的取りやすいので、この選択肢は正答率が高いだろう。

(3)文頭に解答があるので、解答自体は判断しやすい。「月」自体が正答率を下げやすい。「August」も比較的落としやすい単語だが、受験生としてしっかり書ける状態で受験に臨みたい。

(4)①文脈から犯人捜しの問題であることは取れただろう、その点ではキャラ的に「brother」は選びやすい。後半が読み取れきれなくても、ここは正解できるだろう。

ただ、実際の問題としてはこの問題は結構難しい。

まず、前半で父親と兄が「左利きである」ことを読み取らなくてはならない。

後半で父は「自分より前に出ている」が、3日間北海道から帰ってこない。

そして最後に皿の「左側にフォークが置いてある」ことから、母と姉が除外され

「自分より前に出た」兄が実は犯人であることが判明する。

ここまで読み切っての正解はかなり少ないと言えるのではないか。

②「because」始まりであるので、動詞が必要なこと、その動詞が「was」ないし、「was put」など過去形である必要があること、「it」の内容を(「the desk」でなく)「the plate」と明示しなければならないこと、を複合的に判断すると4点完答率は低めに出ると判断できる。

ほぼ終盤を読めば問題自体は解けるので、難易度以上には得点は高いと思われる。

 

【6】会話

選択肢の英文自体が受験生にとって馴染みがあるので選びやすかったであろう。前後の関係が読み取れれば落とすことも少ないと思われる。全問正解できた受験生も多かっただろう。

 

全体的に前期よりはさすがに平均は上がりそうだが、昨年後期ほどにまでいくとは考えにくい。

55点前後くらいに収まりそうな感じ。