H29千葉前期試験(英語)

2017/02/17 投稿

今日は英語振り返っておこうと思う。

 

例年、千葉の英語は平均で50点は超えていたのが特徴。

今回は大きく変更された点として、大問4の単語のところがリスニングに変更され

それにより難易度が大きく上がった訳ではないが、生徒の中にはそれが不利に動いた生徒もいるだろう。

【1】リスニング-受け答え

リスニングの中では一番平易。ここで落とさないようにしたい。

質問に対しての正しい形式の答えは1つしかない。

 

【2】リスニング-質問(イラスト)

(1)はそもそも場所が2つしか出てこないのだが

『in front of the supermarket』にいる状況で、『here』で花を買いたい

ことを聞き落としそう。

意外に聴きとれた『hospital』を選びそうな問題。

(2)これも意外に難易度は高い。そもそも英文の状況が想像できない生徒が多かったのではないか。

1人称の回想形式だったので、何のことやら分かないまま

『on his phone』や『sleepy』だけを頼りにAとかDを選んでしまいそう(それでも、『and』なので、Cにたどり着いて欲しいが)。

 

【3】リスニング-質問(英文)

(1)質問文の『What is the man talking about?』の話題を聞く形式は受験生が苦手にするパターンなのだが、今回の解答は英語の中にあった『radio』が直接の解答になるので、これは正答率は高いハズ。

(2)文脈的に冷静に考えれば間違えることはない問題。ただ、聴きとった単語だけに頼るとBとかCとかに流される可能性はある。

(3)こういう計算が必要な問題はどうしても正答率が下がる。解答を見た瞬間に、日にちや時間、そして、分や時間などをメモる癖はつけたい。

 

【4】リスニング-単語

リスニングになった分、質問と答えの関係はやさしくなった。少なくとも何の単語を求められているかは分かったハズ。

曜日、図書館、12など、中1での間違えやすい代表的な単語で、逆に書きやすかったのではないか。

レストランが一番の難問か。

 

リスニングで33点

これで1/3を占めることになる。ここをいかに落とさないかが合否を分けると言っても過言ではない。

単語も普段からしっかり書いて確認することを心がけたい。

 

【5】単語の変形・語順整序

(1)問題は単純なのだが、単純ゆえに気づけたか。

時制の根拠を確認する癖をつけたい。『Who』という三人称が主語で『reads』ではないのだから

『過去形』である、という判断基準。正解率は多少落ちる。

(2)これは公立の問題しか慣れていない受験生には難しい。

『動詞』の『名詞化』という変形はこれが初めての経験という生徒も多かったであろう。

正答率はかなり低くなると見られる。

(3)(4)(5)

いずれも『名詞+分詞or不定詞』の形で、並び替えでは必須の条件。

難易度としてはいずれも同程度で、ここは3問とも正解できるようにしておきたい。

 

【6】条件作文

今回は天気予報なので、未来形の作文が中心になる。

天気の表現は教科書でもやっているので、部分点くらいはもらえる生徒は多いのではないか。

 

【7】中文

以前よりリスニングで強制的に時間を取られるようになったぶん、長文は気持ち短くなっている感じがする。

(1)穴の前後だけで判断できる(『go→where』『speak→language』)ので、これはかなり易しい。落としてはいけない。

(2)全体が質問の内容になっている、英語が苦手な生徒(探すしか手段がない)には辛い問題のパターン。

ただ、②は探して内容と照らし合わせるだけなので、逆にこちらは正答率がグンと上がる。

(3)①出題の意図がいまいち読み切れなかった。『eight kinds of~(8種類の~)』を読み取れるかを見ているのだろうが、逆にどう間違えさせたかったのかが見えなかった。まぁ、正答できるハズ。

②こういう『前置詞句』への書き換えは「with~」くらいしか経験がないので、難しいわけではないができなかった受験生は多いだろう。正答率は低めに出そう。

 

【8】長文

やはり気持ち短め

(1)そもそもこの人生の中での割合の意味するところが見えればこれは外せない。

(2)こういう内容を理解して、しかも文脈に合う単語を探すのではなく、考えるのはそもそも難しいのだが

今回は空欄を含む1文内での判断でもいけるので、正答率は低くとも上位校を目指す生徒はできなくてはならない。

(3)表と比較しながら文を見ていくだけなので、難しくはない。ここまでにどれだけ時間的ゆとりを残しているかが重要。

(4)こういった本文にない内容が解答の選択肢を占める内容一致は難しい。しかも正解も文章の始めと終わりの該当部分を比較しなければならないので、そういった意味で全体の把握が必要である。それにはエの選択肢が絶妙であった。『sleeping』は人生の1/3を占めているのだから(正解であると、自分に言い聞かせて)選んだ生徒も結構いるのではないか。

記号の中では正答率は低く出そう。

 

【9】対話文

通常は最後に回すであろう問題にこの内容は絶妙であった。

おそらく(2)や(3)あたりでは、解答を選べたとしてもまだ頭の中で疑問符が浮かんでいる中で、(4)で話のオチが見えたときの受験生たちの安堵感が見えるようである。逆に(2)あたりで固まってしまうとキツい。

難しい問題が出しにくい会話文の中では難易度以上にいい問題だと思う。

オチが見えなかった仮定でいくと

前後の関係だけでの正答率は

(1)>(4)>(3)>(2)となりそう。

 

全体的に5科の中では一番難しい問題が多かったのではないか。

50点近辺、場合によっては50点を切ることもあるかもしれない。