H30千葉前期試験(英語)

2018/02/18 投稿

最後に英語を考察しておきたい。

 

全体のイメージとしては標準。

ただ、リスニングは全体的にやりやすかった印象。

昨年に続き単語もリスニングからだったが、さらに形式が変わりとまどった生徒もいただろう。

単語自体の難易度としては非常にやさしく、会話をしっかり意識して聴き取れるかに重きをおかれた感じで、ある程度以上の生徒であれば、逆にいままでより満点が取りやすかったかもしれない。

【1】リスニング-応答

非常に平易な受け答えでやりやすかっただろう。

(3)で間投詞『Well(じゃあ)』が入ってはいたが、『how(どうやって)』は聞き取れただろうし

『come to』からも想像に難くはない。

 

【2】リスニング-質問(イラスト)

(1)パターンとしては新鮮で面白かったが、難易度には関わらなかった。

ただ、意外にも近年トランプを知らない生徒が増えており、その点で正答率が下がる可能性がある。それでもそういう生徒はジャックのカードの意味が分からないので、結局はCにたどり着けるだろう。

絵札が解答の問題であれば、まただいぶ違っただろう。

(2)教科書でまったく同じようなパターンは演習しているので、間違うことはないだろう。

 

【3】リスニング-質問(英文)

(1)『brother』という単語も『works as a volunteer』も、そのまま言われているのだから間違いようがない。

(2)あえて言うなら、これが一番正答率が落ちるか。

『What time does it start?』と聞いて『At 6:30』と答えたその時刻が答えであり。質問は『begin』で聞く形。

時間も適度にダミーを散らせて、とりあえず聞き取れた時間で答えた生徒はいるだろう。

 

ただ、計算が必要だったり、状況設定が最後で分かるような難しいパターンはいっさいなかったので、今年のリスニングは非常に簡単だったと言える。

 

【4】リスニング-単語

(1)昨年と形式が変わったので、準備ができていなかった生徒は動揺したかもしれない。

少しゆとりをもって、英文を先に読むことさえできていれば、そのままを書きとるだけなので非常に簡単。

(2)数字は計算が必要だったが、それほど難易度が高い問題ではなかった。少し正答率が落ちる程度か。

聞き取りが難しい単語ではなかったし、書き取りが難しい単語でもなかったので、昨年より難易度は落ちる。

 

【5】語形変化、語順整序

(1)『has』があるので、過去分詞にすることは理解しやすい。

(2)『hers』は意外に書けない部類。ちょっと正答率が下がるか。

(3)まんま馴染みの例文なので、むしろ間違えにくい。

(4)『each other』さえまとめられれば、接続詞を使わなければならないパターンでも、そこまで正答率が落ちることはない。

(5)『関係代名詞の省略』パターンはどうしても正答率が落ちる。『first』が『brother』につながり得るのだが、割と『younger brother』はつなげられそうなので、そこまで劇落ちパターンではないと思うが。

 

【7】中文

(1)英語が苦手な生徒にとっては何のことだか、となりがちな文章。

Aはまだ、bacause it was『safe』とあるので、『better』を選びやすそうだが

Bの『be born(誕生する)』は覚えられていない生徒はいる。

少し正答率が下がりそう。

(2)両方正解という意味では、これが一番難易度が高い印象。

①のfavoriteはそもそもが書けない上位の単語。『like』から『favorite』を書き換えるのは受験では王道だが、難易度としては高め。

②も『She has father's face.』と、直接的な表現ではないので、少し正答率が落ちそう。

(3)これも、直接的に解が表現されていないので、少し難易度が高い。

さらにポスター形式で情報が散らされると、文章以上に(実際は文章量は少ないのに)情報を整理できなくなる(見つけられなくなる)。

文頭でポスター(center)の主旨は分かるし、“yes”とカギカッコつきの情報を探すだけなので、落ち着いてさえいれば、実際は簡単。

 

【8】長文

(1)年代順に出てくるわけではないので、その点では間違いを誘発する可能性はあるが、年代も数値も数字でそれ自体は見つけやすいので、落ち着いて探せば間違えない。

(2)『It』が『place』であることを前提に探せば、イ以外には惑わせる単語もないので、これは簡単。

(3)『think』で点数がもらえれば、だいぶ正答率は上がりそう。

(4)1パラグラフ、1選択肢で、しかも順番通りなので、かなり選別しやすい、さらに『couldn't choose』とあるので、それだけでも正解を選択する生徒し、正解した生徒も多いだろう。

昨年と比較すると難易度は相当下がる。長文が苦手な受験生でもかなり点数は取りやすかっただろう。

 

【9】会話

逆にこちらは昨年後期よりは難しい。

(1)『Is it?(そうなの?)』の存在で混乱しそう。Maiの回答が何を答えたものか判断しにくい。他の選択肢がそれほど惑わすものでなかったのが幸いだが、(2)の『How ofetn』などがここに置いてあれば、かなりつられていそう。

(2)これもまたSamの回答が何を答えたものか分かりにくい。場所や時間などオーソドックスな受け答えでないものは英語が苦手な生徒にとってはやりずらい。ただ、他の疑問詞に対応する単語がないのも事実で、ここまで文章の内容をあまり理解せずに正解はしているパターンはありそう。

(3)これは前後関係で意味が取りやすかっただろう。『like English』とそのままなので、断然正答率は高くなる。

(4)受け答えでないので、難しいパターンだが、やはり他があまりに流れに合わないので、そこまで正答率が落ちることはない。

(3)>(4)>(1)>(2)の正答率になりそうだが、全体的に意味ははっきりつかめないながらも正解はしていたパターンになりそう。

 

トータルとして、リスニング、単語、長文が簡単だったことから、昨年の前期よりは平均は高くなりそう。後期よりはっきり上がるイメージでもないので、57点前後になると見る。