模試(定期テストとの違い①)

2015/05/14 投稿

一般的に

『定期テスト』より『模試』は点数が取りにくく

学校でかなりの成績を取っている生徒でも、『偏差値』が出せない傾向があります。

例えば、前の教え子で

中3の夏期講習で塾に来た生徒がいます。

これには2つのパターンがあって

① 今まで、自分で勉強してきて結果も出しており、成績的にはまったく問題はないが

受験前は入試情報と演習のために塾通い→できる子パターン

② 今までも塾通い自体は考えていたが、部活中心で、通うことができずに

この時期になってしまった→かなり危険な?パターン

 

となります。

教える側としては

①の方にもっと怖いパターンがある場合が実は多いのです。

 

②の部活で頑張ってきたパターンの子は、目の前にやることがあれば、とことん頑張れる場合が多いので

成績が確定してしまっているぶん(残すは中3の2学期のみ)、無難な学校を選択することもあり(部活一本でやってきたんだからしょうがない、と割り切っている面もある)、目標さえ決まれば意外に最後までやりきってしまいます。

 

が、①のパターンでは

『定期テスト』ができても『模試』ではとれないという方が常

なので、初めての『模試』で愕然とする

というのがむしろ普通だったりします(もちろん、模試でもいきなり高い数値を出す強者もいます。覚えるだけでなく、きちんと理解している理想的なパターンです)。

 

例えば、前の教え子で

ほぼオール5に近い子がいました。実際に中2の3学期には国語の4以外は全て5という準パーフェクト(合計44!)

定期テストでも、、毎回400点は超えていて、直近のテストは426点でした。

 

そして、この子が最初に受けた模試での偏差値が

・・・51

『偏差値』からは『並』と出ました。

『偏差値』は『平均点』が『50』となって、それより点数がとれていれば『高く』、とれていなければ『低く』

出ます(最高、最低といった、上限や下限はありません)。

 

こちらとすれば、こんなもんだと分かっているので、問題はないのですが

なにぶん、これだけの成績を取っているがゆえに、『志望校』と『現実の偏差値』の差があまりに離れていた時は、それだけ危険が伴います(それだけに怖いパターンと言えます)。

ちなみに、この教え子はそれほど高く志望は掲げていなかったのですが

逆にこちらが発破をかけてトップ校を目指させました(そういうタイプでしたので)。

 

では、どうしてこんなことが起きるのでしょうか。

『定期テスト』と『模試』では何が違うのでしょうか。