H30千葉公立入試平均点(一学期中間結果①)

2018/06/23 投稿

期末試験が終わり、これから期末の結果が返却されますが、中間の結果を報告しておきたいと思います。

 

さらに

5月中旬に千葉県教育委員会より、H30公立入試の平均点が発表されていました。

前期に関しては年々平易化している傾向を引き継ぎ、昨年に続き20点近くも平均点が上がったのですが

逆に後期は前期よりも平均点が下がるという初めての現象が見られました。

それに合わせるかのような入試一本化の発表に、見えてきたものがあるような気がします。

    国語 数学 英語 理科 社会 五科  
平成29年度 前期 63.2(60.8) 58.5(51.4) 59.7(53.7) 60.0(56.4) 59.7(53.8) 294.3(276.1) +18.2
後期 55.7(67.2) 62.0(58.8) 49.7(57.7) 67.5(61.6) 56.0(61.6) 290.9(306.9) −16.2

テストを解いた所感からは平均点が前後期とも10点くらいズレてしまいました。

他はほぼほぼ予想と一致していたのですが、理科が前後期とも5~7点予想と違っていたのが大きな要因です。

 

【前期予想】

国60英57数58理55社50

で280越えくらいを想定したのですが、もう少し上になるのでしょうか。

→理社のズレが大きかったのが反省点。とうとう後期よりも簡単になってしまいました。

 

理科:昨年の後期ほどまで高くなる印象はなく、昨年前期と同程度

55点近辺になりそう。

→昨年後期(61.6)ほどは簡単ではなかったですが、昨年前期(56.4)程度を見込んでいたので、少し差が大きかった。

数学:全体的な難易度としては昨年や一昨年の後期くらいのイメージ。

平均点としては58点前後といったところか。

→前期としては異例の高得点でしたが、予想通りでした。

英語:トータルとして、リスニング、単語、長文が簡単だったことから、昨年の前期よりは平均は高くなりそう。後期よりはっきり上がるイメージでもないので、57点前後になると見る。

→実際はほぼ昨年後期(57.7)と同程度ではありましたが、若干高くなりました。

 

【後期予想】

 後期の5科の平均としては、明らかに前期より下がってくるだろう。

 後期で難易度が上がるというのは過去問演習でも経験がなく、そういう意味ではキツい入試だった。

 前期よりは明らかに下がりそうで、ここ数年でも低い方に出るだろう。

 5年前まではいかないまでも、4年前くらいの印象か。

→理科の誤差がそのまま出てしまった形ですが、さすがに4年前までもいきませんでした。結果、一昨年よりも少し高い、中程度の結果でした。

 

 

理科:手計算では59.2点となり

印象としては(答えられるが)知識外からの問題が2問と、昨年後期と同じだった。

問題としては非常に親切なつくりで、答えやすかったと思う。

明らかに難しい問題があった前期よりは上がり、昨年後期と同程度か、微妙に下がる程度だと思われる。

→前期の想定が5点低かったために、さらに差が大きくなってしまいました(反省)。昨年(61.7)を大きく超えて、まさに定期テストレベルに。それにしても問題の難易度以上に平均点が高かったのが印象的。出題の傾向が読みやすくなっていたところに、問題の平易化が重なったことに一因がありそう。

数学:いちおう61点とギリギリ60点超えをしそうな予想だがどうだろう。

→実際62点だったので、数学は前後期ともほぼ想定通り。とうとう数学も60点を超えてしまいました。

英語:トータル的に、前期や、昨年の後期よりは明らかに難易度は高い。

ギリギリ50点を超えるくらいの平均点になりそう。

できる生徒が意外にポカをやらかしそうなつくりと出し方だったと思う。

→逆にギリギリ50を超えませんでした。ここ数年でも相当難しい部類だったと思います。

 

今まで、前期・後期試験を分けていたのは、特色化選抜を行っていた頃(それ以前はそのまま推薦)の傾向を引き継いでいたからだと思います。

つまり、前期試験は推薦としての意味合いが大きく、それは2日目の選考の加点要素にあったと思います。ただ、あくまで加点要素なので(某学校ではそれが事実上の選考結果であったとして明るみに出ましたが)、その数値には上限があります(つまり点数が取れなければ、どんなに学校が欲しい人材であっても不合格になる)。その合格率を上げるために、問題を難しくすることによって入試得点を下げれば、加点要素の割合がより高くなり、事実上の推薦として多少の学力不足の生徒も合格させることができます。高校によっては200点分もあるところもあるので、入試での平均点が低ければ、入試での得点不足をむしろカバーできてしまうのです。

当然、入試が難しくなれば、いわゆるコツコツタイプ(=定期テストなど、ワークを何回も繰り返し、暗記で得点を挙げるタイプ)は厳しくなります。こういう生徒は真面目なタイプが多いですから、学校としても欲しい人材です。そこで後期で問題を簡単にすることで、このタイプは確実に浮上します。

前期が簡単になるということは、この選抜の意図(実際は不明ですが)とは変わってきたことを意味しますので、千葉県も入試の一本化を目指し始めたのかな、と思っておりました。

そして、初めて前期の平均点より、後期の平均点が下がった今年、図らずも入試の一本化の方針が発表されました(早ければ2年後)。

前期、後期の試験がほぼ同程度になったとこで、両試験を分けることに価値がなくなったとも言えます。

まだ、確実な決定ではありませんが、これまでの入試の変化から、この流れは見えていたと思っています。

 

【一学期中間結果】

一中3年

社会78点→98点(20点up)

一中3年

国語88点→95点(7点up)

五中3年

社会86点→95点(9点up)

一中2年

数学75点→94点(19点up)

五中3年

英語89点→93点(4点up)

一中2年

国語82点→93点(9点up)

五中3年

国語82点→92点(10点up)

一中3年

英語89点→92点(7点up)

一中3年

理科85点→92点(7点up)

一中2年

国語85点→92点(7点up)

五中3年

社会78点→91点(13点up)

一中3年

理科78点→90点(12点up)

一中2年

数学78点→90点(12点up)

一中3年

国語86点→89点(3点up)

一中3年

社会84点→89点(5点up)

一中3年

理科79点→89点(10点up)

一中3年

数学79点→88点(9点up)

一中3年

数学78点→88点(10点up)

一中3年

国語73点→87点(14点up)

五中2年

数学68点→86点(18点up)

一中2年

数学80点→85点(5点up)

一中3年

理科77点→85点(8点up)

一中3年

理科74点→85点(11点up)

一中3年

理科76点→84点(8点up)

一中3年

社会82点→83点(1点up)

一中3年

社会79点→83点(4点up)

一中3年

社会78点→83点(5点up)

一中3年

数学79点→82点(3点up)

一中3年

数学67点→82点(15点up)

五中2年

数学66点→82点(16点up)

一中3年

社会78点→81点(3点up)

五中3年

国語78点→80点(2点up